戦国時代は、日本史の中でも特にドラマチックな時代です。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康をはじめとする英雄たちの活躍、知略に満ちた戦、権謀術数が渦巻く人間ドラマ…。歴史小説好きなら、何度でも味わいたいテーマですね。
しかし、「忙しくて本を読む時間がない」という方も多いはず。そんな方におすすめなのが「聴く読書」Audible(オーディブル)です。
オーディオブックなら、通勤時間や家事をしながらでも歴史小説を堪能できます。
本記事では、私(ノベル)が実際にすべての作品を聴いた上で、戦国時代を舞台にしたAudible対応のおすすめ歴史小説13選を厳選して紹介します。
各作品のあらすじ・ナレーションの魅力・聴くメリットに加え、実際に聴いた感想を交えながら詳しく解説します。
どの作品から聴くべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください!
オーディブル無料で聴ける条件
歴史小説13選に進みたい方はこちらへどうぞ
イメージ:Novel Rekishi – 歴史小説の世界作成
1. 初回30日間の無料体験
2. 再登録者向けの無料体験
3. Audible会員特典
4. Audible Plus カタログ
5. Amazonプライム会員向けキャンペーン
6. セールやキャンペーンを活用
AudibleとAmazonの関係
Amazonとの連携ポイント
Amazonとの関係を活かしたメリット
Audible(オーディブル)ではでは、以下の条件を満たせば対象のオーディオブックを無料で楽しむことができます。
1. 初回30日間の無料体験
- Audibleは新規登録者向けに、30日間の無料体験を提供しています。
- 期間中に1冊のオーディオブックを無料でダウンロード可能。
- 無料体験中に解約すれば料金は発生しません。
- 無料体験期間中に購入した本は、解約後も引き続き聴くことができます。
- 無料体験終了後は、自動的に有料会員(月額1,500円)へ移行します。
2. 再登録者向けの無料体験
- 過去に無料体験を利用した方でも、最後の退会から1年以上経過している場合、再度無料体験が可能とされています。
- Audibleのキャンペーンによっては、一定期間が経過すれば再度無料体験を受けられる場合もあります。
- 再登録の対象となるかどうかは、Audible公式サイトのアカウント設定から確認可能です。
3. Audible会員特典
- 月額1,500円(税込)のAudible会員になると、毎月1冊無料で選べるコインを獲得。
- コインを使用して、好きなオーディオブックを購入可能。
- 会員特典として、対象の「Audible Plus カタログ」作品を聴き放題で楽しめる。
- 無料体験後も会員を継続すれば、毎月1冊の無料利用が可能。
- 購入した本は、会員を退会しても引き続き聴くことができます。
4. Audible Plus カタログ
- 一部の作品は、Audible Plusカタログに含まれており、会員であれば追加料金なしで聴き放題。
- 聴き放題の対象作品は定期的に更新されるため、新しいタイトルを随時楽しめる。
- Audible Plusカタログの対象作品は、会員である限り自由に聴けるが、退会するとアクセスできなくなります。
5. Amazonプライム会員向けキャンペーン
- Amazonプライム会員向けに、期間限定で無料体験期間が60日間になるキャンペーンを実施することも。
- プライムデーや年末セールのタイミングで、通常より長い無料体験が提供されることがある。
- プライム会員限定の割引キャンペーンや特典が適用されることも。
6. セールやキャンペーンを活用
- Audibleでは、定期的に「2冊目無料」「3ヶ月割引」などのキャンペーンを実施。
- セール時に対象のオーディオブックを割引価格で購入可能。
- ブラックフライデーやプライムデーなどの大型セールでは、会員向けの特別オファーが提供される。
- 公式サイトやAmazonのAudibleページで最新のキャンペーン情報をチェックすると、お得に利用できる可能性が高い。
オーディブルを無料で最大限活用するには、まず30日間の無料体験を試してみるのがおすすめです。その後もキャンペーンを活用しながら、お得に歴史小説を楽しみましょう。
AudibleとAmazonの関係
Audible(オーディブル)は、Amazon傘下のオーディオブックサービス です。
1995年にアメリカで設立され、オーディオブック市場をリードする企業として成長しました。
2008年にAmazonが買収し、以降は Amazonの一部門 として運営されています。
Amazonとの連携ポイント
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Amazonアカウントで利用可能
Audibleは Amazonアカウント を使って登録・購入・管理ができます。新たにアカウントを作る必要がなく、Amazonユーザーにとって利便性が高いです。
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Amazonのプラットフォームと統合
Audibleのオーディオブックは、Amazonのウェブサイト内で「Audible版」として販売されており、書籍の購入ページから直接オーディオ版を選べます。
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Whispersync for Voice機能(Kindleとの連携)
Kindleで読んでいた本を、Audibleで途中から聴くことができる機能。例えば、通勤時はオーディブルで聴き、帰宅後はKindleで続きから読むといった使い方が可能です。
Amazonとの関係を活かしたメリット
- Amazonアカウントでシームレスに利用できる
- 書籍とオーディオブックを両方楽しむ機能(Whispersync for Voice)
- プライム会員向けの特典がある場合も
Audibleは、Amazonの強力なサポートを受けながら、オーディオブック市場でのリーディングカンパニーとして成長を続けています。
オーディブル無料で聴ける戦国歴史小説紹介13選
イメージ:Novel Rekishi – 歴史小説の世界作成
戦国武将の生涯を描いた作品
① じんかん(今村翔吾)
【松永久秀の波乱の人生】
② 豊臣秀長 ある補佐役の生涯(堺屋太一)
【豊臣秀長の補佐役としての生き様】
③ 黒田如水(吉川英治)
【黒田官兵衛の知略と戦略】
④ 軍師二人(司馬遼太郎)
【後藤又兵衛と真田幸村の知略】
⑤ 細川ガラシャ夫人(三浦綾子)
【細川ガラシャの壮絶な人生】
⑥ 謙信越山(乃至政彦)
【上杉謙信の遠征と戦国の実態】
戦国時代の戦いや出来事を描いた作品
⑦ 塞王の楯(今村翔吾)第166回直木賞受賞
【攻め vs 守り、職人たちの戦い】
⑧ 本能寺異聞 信長と本因坊(坂岡真)
【信長と囲碁名人・本因坊の関係】
⑨ 戦国武将伝 東日本編(今村翔吾)
【東日本の戦国武将23人のエピソード】
⑩ 三河雑兵心得 1 足軽仁義(井原忠政)
【足軽視点の戦国時代】
⑪ 家康、江戸を建てる(門井慶喜)
【家康の関東移封と都市建設の物語】
戦国時代の歴史や背景を独自の視点で描いた作品
⑫ 戦国時代 江戸時代初期の剣豪列伝(縄田一男)
【剣豪たちの虚像と実像】
*各作品の評価は私(ノベル)の独断と偏見です。

作品の正直な感想を書いていくぞ!

どんな人におすすめか参考にしてね‼
戦国武将の生涯を描いた作品
イメージ:Novel Rekishi – 歴史小説の世界作成
ナレーション:堂島颯人
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★★
再生時間:15時間21分
戦国の異端児・松永久秀を主人公にした歴史小説。織田信長に二度の謀反を起こし、大仏殿を焼き払ったことで悪名高い久秀だが、本作では彼の信念や生き様に深く迫る。
乱世の中で己の信念を貫くために戦った男として描かれ、彼の思考や行動の背景が詳細に語られる。
武将としてだけでなく、政治家としての才覚や時代を見据えた戦略が巧みに描写され、戦国史の裏側を知ることができる作品。
さらに、松永の家族や部下との関係にも焦点が当てられ、彼の人間味あふれる一面が浮き彫りになる。

松永久秀の「悪名」の裏にある信念や矛盾が見事に表現されていた。
乱世において、彼が何を思い、どのように生き抜いたのかが伝わり、単なる悪人ではなく、一人の武将としての魅力が際立つ。
ナレーションの堂島颯人さんの落ち着いた語り口が、久秀の冷静さや激情をうまく表現しており、物語の没入感を高めていた。
歴史の新たな視点を楽しめる一作。
特に、信長との対話や決断の瞬間の心理描写が秀逸で、久秀の内面に迫る場面では感情移入せずにはいられなかった。
彼の選択が歴史をどう動かしたのか、深く考えさせられる。

こんな人におすすめ!
- 戦国時代の裏側や武将の心理を深く掘り下げたい人
- 松永久秀の真実の姿に興味がある人
ナレーション:越村友一
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★★
再生時間:20時間13分
豊臣秀吉の弟・秀長の生涯を描いた作品。天下人・秀吉を支え続け、政治や軍事、経済面で大きな功績を残したものの、歴史の表舞台では語られることの少ない存在。
本作では、彼がどのようにして豊臣政権を盤石なものにしたのか、調整役としての苦悩や戦国の権力闘争の中での決断が丁寧に描かれている。
秀吉の華々しさの陰で、秀長がいかにして豊臣家の土台を支えたのかが明かされる。
さらに、豊臣政権の内部構造や他の大名との駆け引きにもスポットが当てられ、秀長がどのような役割を果たしたのかがより立体的に描かれている。

戦国の影の立役者である秀長の魅力を存分に味わえる一冊。秀吉の大胆な行動の裏で、秀長がいかにして政権の安定に尽力したかが丁寧に描かれ、歴史の見方が変わる内容だった。
ナレーションの越村友一さんの穏やかな語り口が、秀長の冷静沈着な人物像とよく合い、聴きやすかった。
戦国時代の「補佐役」としての視点から歴史を楽しみたい方におすすめの作品。特に、秀吉との対比が印象的で、派手に動く兄とそれを冷静に制御する弟という構図が際立つ。
戦国時代における「支える者」の重要性を実感できる貴重な作品だった。

こんな人におすすめ!
- 豊臣秀長の実像を知りたい人
- 豊臣政権がどのように築かれたのかを深く知りたい人
ナレーション:前田弘喜
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★★
再生時間:9時間11分
黒田官兵衛(如水)の波乱の生涯を描いた歴史小説。豊臣秀吉の軍師として名を馳せ、知略に優れた官兵衛は数々の戦で卓越した戦術を駆使した。
彼の冷静な判断力と洞察力は、織田・豊臣政権の中で重要な役割を果たし、特に九州征伐や関ヶ原の戦いでは、並外れた戦略眼が光る。
本作では、武将としての官兵衛だけでなく、隠居後に名乗った「如水」としての生き方にも焦点が当てられ、戦国時代における彼の影響力の大きさが改めて浮かび上がる。
権謀術数渦巻く時代を生き抜いた如水の魅力が存分に味わえる作品。

黒田官兵衛の冷静沈着な戦略家としての側面だけでなく、人間味のある一面にも触れられており、単なる軍師ではなく「武将・黒田官兵衛」としての魅力を存分に感じることができた。
特に、関ヶ原後の「天下取り」の可能性に迫る部分は圧巻だった。
ナレーションの前田弘喜さんの落ち着いた語り口が、如水の知略深い性格に合っており、非常に聴きやすかった。

こんな人におすすめ!
- 黒田官兵衛の知略や戦術を深く知りたい人
- 戦国時代の裏で動いた影の軍師に興味がある人
ナレーション:銀河万丈
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★☆
再生時間:56分
大坂の陣を舞台に、後藤又兵衛と真田幸村という二人の軍師が、それぞれの信念を持って戦った姿を描いた短編小説。
豊臣家最後の戦いにおいて、彼らがどのような戦略を立て、いかに戦場を駆け抜けたのかが詳細に描かれる。又兵衛は豪胆で直情的な武将として、幸村は冷静かつ緻密な戦術家として対比され、戦国時代の「軍師」の役割が鮮明になる。
特に、大坂城の防衛戦略における二人の意見の違いや、豊臣方の内部事情が絡むことで、単なる戦記ものではなく、豊臣家終焉のドラマが色濃く描かれている。

短編ながら、戦国時代の軍師の重要性を見事に表現していた。後藤又兵衛の豪快さと、真田幸村の冷静な判断力が対照的に描かれており、それぞれの戦略の違いがより鮮明になっていた。
ナレーションの銀河万丈さんの渋い声が、戦場の緊迫感を一層引き立てていたのも印象的。
戦国時代の軍略をコンパクトに楽しみたい人にはぴったりの作品。

こんな人におすすめ!
- 大坂の陣の戦略や軍師の役割に興味がある人
- 後藤又兵衛と真田幸村の知略を比較したい人
ナレーション:村上めぐみ
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★★
再生時間:18時間50分
明智光秀の娘・玉(のちの細川ガラシャ)を主人公にした歴史小説。戦乱の世に生まれ、政略結婚により細川忠興に嫁いだ彼女の人生は、決して穏やかなものではなかった。
本能寺の変で父が謀反人となり、その後の運命が大きく変わる。
夫・忠興の異常なまでの嫉妬心、戦国の世の女性としての立場、そしてキリスト教への信仰と殉教の決断。
時代の荒波に翻弄されながらも、ガラシャが信念を貫いた姿が三浦綾子の筆致で繊細に描かれる。

戦国時代の女性の生き様を丁寧に描いた作品で、細川ガラシャの信仰と誇りの物語に心を揺さぶられた。
彼女の運命の中で、夫・忠興との関係や信仰への傾倒が克明に描かれ、単なる歴史小説ではなく、彼女の内面に深く迫る作品だった。
ナレーションの村上めぐみさんの優しくも芯のある語り口が、ガラシャの心情を巧みに表現しており、没入感が非常に高かった。

こんな人におすすめ!
- 戦国時代の女性の生き方に興味がある人
- 細川ガラシャの信仰と決断を知りたい人
ナレーション:久松正博
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★★
再生時間:8時間28分
戦国最強の武将と謳われた上杉謙信の「越山」と呼ばれる関東遠征を中心に、彼の生涯を描いた歴史書。謙信は生涯70戦以上の戦を戦い、「義の武将」として名を馳せた。
本作では、謙信がなぜ何度も関東へ遠征を繰り返したのか、その理由と戦略を詳細に解説。
武田信玄との川中島の戦い、北条氏との抗争、さらには織田信長との対立など、謙信の戦いがどのような意図で行われたのかが明かされる。
また、彼の個人的な信条や、なぜ生涯独身を貫いたのかといった点にも焦点を当て、戦国時代における彼の独自性が浮かび上がる。

上杉謙信の戦いの意義を深く掘り下げた作品で、彼の信念や戦略を理解する上で非常に興味深い内容だった。
「義の武将」というイメージの裏に隠された政治的な意図や戦略的な決断が詳しく描かれ、単なる合戦記録に留まらない読み応えがあった。
ナレーションの久松正博さんの落ち着いた語りが、謙信の生き様を冷静に振り返るのに最適で、戦国時代の関東の情勢を知るにはうってつけの一冊だった。

こんな人におすすめ!
- 上杉謙信の戦略や戦いに興味がある人
- 戦国時代の関東の勢力争いを詳しく知りたい人
戦国時代の戦いや出来事を描いた作品
イメージ:Novel Rekishi – 歴史小説の世界作成
ナレーション:岩崎了
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★★
再生時間:20時間9分
戦国時代を舞台に、「最強の楯」と「至高の矛」がぶつかり合う職人たちの物語。
落城によって家族を失った石工・匡介は、「絶対に破られない石垣」を築くことで戦乱をなくせると信じていた。
一方、父を戦で亡くした鉄砲職人・彦九郎は、「どんな城も落とす砲こそ戦の抑止力になる」と考えていた。
大津城を舞台に、攻める側と守る側、それぞれの職人たちの信念と技術が激突する。武将同士の戦いではなく、職人たちが主役となる新たな戦国小説の形が魅力の一作。

戦国時代の戦いを、武将ではなく職人の視点から描いた斬新な作品。
彼らの技術や誇り、そして信念がぶつかる様子は、単なる戦記ものとは一線を画す面白さがあった。
石垣を守る側と、それを破る側、それぞれの論理があり、どちらが正しいとも言えないジレンマが深く心に刺さる。
ナレーションの岩崎了さんの語りが、物語の重厚な雰囲気を際立たせていた。

こんな人におすすめ!
- 戦国時代の戦いを新しい視点で楽しみたい人
- 職人の技と信念が交差する物語に興味がある人
ナレーション:平川正三
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★☆
再生時間:8時間48分
囲碁名人・本因坊算砂の視点から、「本能寺の変」の真相に迫る歴史ミステリー。
物語は、戦国時代から大坂の陣を経て江戸時代へと続くが、その中で算砂が本能寺の変の裏側を回想する形で進む。
織田信長の謎多き最期、明智光秀の本当の意図、さらには囲碁や茶の湯、連歌など、戦国文化の深い部分にも触れながら、知られざる本能寺の変の真相に迫る。
武将視点ではなく、文化人の視点から描かれることで、戦国時代の奥深さがより際立つ作品。

信長の死にまつわる新たな視点を提供する作品で、戦国時代の裏側を知る楽しさがあった。
本因坊算砂という碁打ちの名人が、どのように戦国時代を生き抜いたのか、そして本能寺の変の陰で何があったのかが緻密に描かれている。
武将たちの視点とは異なる切り口で、歴史ミステリーとしても楽しめる内容だった。
ナレーションの平川正三さんの落ち着いた語りが、作品の雰囲気を一層引き立てていた。

こんな人におすすめ!
- 本能寺の変の新たな解釈に興味がある人
- 戦国時代の文化や碁打ちの世界を深く知りたい人
ナレーション:サイクロプス
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★☆
再生時間:8時間26分
戦国時代の東日本(北海道・東北・関東・中部地方)を舞台にした23人の武将たちの短編エピソード集。
信長、家康、信玄、謙信といった有名な武将だけでなく、長野業正や津軽為信、太田資正など、あまり知られていない武将たちにもスポットを当てている。
それぞれの武将がどのような生涯を送ったのか、彼らの個性や戦略、人間関係が短いながらも的確に描かれているため、戦国時代の東日本の勢力図を把握するのに最適な作品。

戦国時代といえば、西日本の織田・豊臣・徳川が注目されがちだが、本作では東日本の武将たちに焦点を当てている点が新鮮だった。
それぞれのエピソードが短くまとめられているため、通勤時間などの隙間時間にも聴きやすかった。
サイクロプスさんのナレーションも心地よく、各武将の個性が際立つ語り口が魅力的だった。

こんな人におすすめ!
- 東日本の戦国武将について詳しく知りたい人
- 短編形式で戦国武将のエピソードを楽しみたい人
ナレーション:柏野昌俊
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★☆
再生時間:7時間41分
戦国時代の最前線を、武将ではなく「雑兵」の視点から描いた異色の歴史小説。
主人公・茂兵衛は、喧嘩で人を殺めて村を追われた後、松平家康の家臣・夏目次郎左衛門のもとで足軽として仕官する。
しかし、時悪しく一向一揆が勃発。主君に弓を引くか、それとも生き延びる道を選ぶか——乱世の中で生き抜くための決断が迫られる。
武将の派手な戦いではなく、名もなき兵士の視点で語られる戦国のリアルが光る作品。

戦国時代を「雑兵」の立場から描いた作品は珍しく、足軽がどのように戦場を生き抜いていたのかがリアルに伝わる。
武将のような華やかさはないが、その分、戦場の過酷さや、生死の狭間にある決断の重さがより強く響く。
ナレーションの柏野昌俊さんの語りは、泥臭さや臨場感があり、戦場の緊迫感がひしひしと伝わってきた。足軽の視点だからこそ見えてくる戦国のリアルを堪能できる一作。

こんな人におすすめ!
- 武将ではなく、兵士の視点から戦国時代を知りたい人
- リアルな戦場描写や生き残り戦略に興味がある人
ナレーション:東正実
聴きやすさ:★★★★☆
物語の没入感:★★★★☆
再生時間:9時間55分
豊臣秀吉の命により、豊かな領地から荒れ果てた関東に国替えされた徳川家康が、江戸という都市をどのように築き上げたのかを描く作品。
湿地や沼地ばかりの地で、家康がどのような戦略をもって都市計画を進めたのか、どんな困難を乗り越えたのかが克明に描かれる。
戦国時代の「戦」ではなく、「都市開発」という視点から歴史を紐解くユニークな作品。

戦国時代の小説といえば合戦が中心になるが、本作は「都市開発」に焦点を当てている点が新鮮だった。家康がただの武将ではなく、都市づくりの戦略家としても優れていたことがよくわかる。
ナレーションの東正実さんの語りは落ち着いていて、江戸の発展の過程をじっくりと楽しめる。
戦国時代の新たな一面を知ることができる、興味深い一冊だった。

こんな人におすすめ!
- 家康の都市開発や政治戦略に興味がある人
- 合戦以外の視点から戦国時代を楽しみたい人
戦国時代の歴史や背景を独自の視点で描いた作品
イメージ:Novel Rekishi – 歴史小説の世界作成
オーディブル無料で聴ける!戦国時代歴史小説について総括
この記事のポイントをまとめました。
- 戦国時代の英雄や戦の駆け引きを描いた歴史小説13作品を厳選
- 各作品のナレーションや聴きやすさについて詳しく紹介
- Audibleなら通勤や家事の合間に手軽に歴史小説を楽しめる
- 「塞王の楯」や「海狼伝」など直木賞受賞作も含まれている
- 武将の戦略や知略を学びたい人に最適な作品が揃う
- 足軽や職人など、武将以外の視点から楽しめる作品もある
- 戦国時代のリアルを音で体感する、新しい歴史の楽しみ方を提案
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